風が通る家の工夫

こんにちは。城口です。
夏の暑さが戻ってきていて、激しい気候変動に体力を奪われますね(^^;)
地球の温度が年々上がってきているのを肌で感じるので、
自分なりにエアコンをつけすぎないことを心掛けています。

少しでも部屋に風を通し、部屋の温度が上がらないようにするには
どうしたらいいのだろう??
風が通る家の工夫ってなんだろう??

という事で、
今日は部屋の風通しについて書きます。

まず「障子と襖」。
障子と襖は、昔から部屋内の風通しで重要な役割を持っています。
部屋と部屋を隔てる間仕切りの役をしている障子や襖ですが、
障子は和紙を通して採光ができるので外に面した部屋に、
襖は室内の部屋同士の仕切りに使われます。
高温多湿な日本にとって重要な機能を果たしています。

全て開け放てば部屋がつながって風の通り道ができ、
熱や湿気を逃がす効果があります。
開けたり閉めたりと風通しを変化させることで、
室内温度を調整する機能があるようです。

障子や襖だけでなく、

○屋根裏や床下などにも通風口を設ける。
○部屋の上部と下部、あるいは対角線上に窓を設置する。
○固定窓を開閉式の窓に変更する。
○開けっ放しにできるような窓を選ぶ。
(ルーバー付きの窓は外からの視線を遮ることができます。)
○玄関ドアを通気窓がついたタイプにする。
○窓がない部屋には、室内窓を設置する。

などなど、、、

風通しを良くする工夫は、たくさんあります。

コロナがまだまだ収まらず換気も重要となっています!

地球温暖化対策のためにも、
エアコンばかりに頼らず、
自然の風をしっかり部屋に通しながら、
夏を乗り切りましょう!!

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縁側

こんにちは。城口です。
8月もそろそろ後半ですね!
今年はコロナの影響や、お盆から降り続いた大雨で、
夏らしい遊びを満喫できないまま、
なんとなく夏が過ぎ去っていく感じがありますね。
今までで一番家の中で過ごした夏かもしれません。

うちは日本家屋ではないのですが、
伝統的な日本の家屋は夏仕様に造られていて、
夏を家の中で快適に過ごす工夫が盛りだくさんだったようです。
「徒然草」の一節にも
「家の作りやうは、夏を旨とすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑き比わろき住居は、堪え難き事なり」
とあります。

家の中のどのような所に暑さを凌ぐ工夫がされていたのでしょう。
家は夏に合わせた作り方を工夫する事で、
空調にばかり頼らなくてもよくなり、快適なものになるようです。

その工夫の一つに、縁側があります!

近年になって新築の家でも縁側が取り入れられたり、
「縁側カフェ」ができたりと再び魅力が見直されている縁側ですが、
縁側は和室と屋外との間に設けられた板張り状の通路を指します。
居室と屋外の間に縁側があることにより、
そこが緩衝地帯となって室温を一定の温度に保つ効果があるようです。

また、縁側の上にある「軒」とも呼ばれる屋根の庇が
縁側の上に張り出しており、
夏の直射日光が部屋に入るのを防ぐ効果があります。
昔の人はより日光を遮るために、すだれも活用していました。
他にも庇は木材を雨や日差しによる
劣化から守る役割も果たしているといわれています。

日本家屋に限らず、洋風の家やマンションでも、
テラスやバルコニーが縁側の役目を果たしてくれているのではないでしょうか。
居室と屋外の間のリビングから続くアウトドアリビングを
オシャレに整える家も増えています。

快適な家づくりに、縁側を取り入れてみるのもいいですね♪
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茶室

こんにちは。城口です。

オリンピック開催時には、明るいニュース、元気をもらえるニュースが
日々飛び込んできていましたが、
オリンピックが幕を閉じると、
やはりまたコロナの情報ばかりが耳に入りますね( ノД`)シクシク...

しかもお盆は各地で大雨で、また災害が起こってしまいました。
災害地域の方の日常が、少しでも早く戻ってきますように☆

自宅での自粛生活をお願いされている今、
家で過ごす時間が多くなったため、資格を取得したり
習い事や趣味を始めたりしている方が増えているそうですね。
習い事といえば、ピアノや、茶道・華道、ウクレレが人気とか。
オンラインの習い事も増えていて、
家にいても楽しめる講座もありますね♪

今回は、茶道に関する「茶室」について書きます。
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「茶室」は、簡素な庵(いおり)を意識して作られたもので
茅葺きや板葺きの屋根、茶室に向かう露地の飛び石や、
湧き水をイメージした蹲踞(つくばい)がある主に正方形の部屋。
※蹲踞=背の低い手水鉢のこと

広さは方丈、つまり1丈(10尺=約3m)四方なので、
畳を敷くと、4畳半の正方形です。

4畳半というと、人と人の距離が密になり
無駄な物を置くスペースが確保できません。

しかし、お茶を点てて客人に振る舞う点前に
集中できる極小空間である事こそが、
千利休が目指した侘び寂び、侘茶だそうです。

小さな4畳半ですが、採光には工夫がなされており
2枚引の障子戸にするのを止めて、60センチ四方のにじり口にして
光を遮り、土壁に窓を小さく開けて、
スポットライトのような感じで光が差し込むように工夫し、
光と影のコントラストを生み出したそうです。

4畳半という小さな空間でも、
用途を明確にしたうえで工夫する事により
特別な集中できる空間として輝かせる、日本人の技と心。
素敵です☆

お家時間が増えているため、自分一人の空間、書斎、ワークスペースを
集中できる充実した空間にしたい!とお考えの方、
この「茶室」の考え方を取り入れてみるのもいいかもしれませんね!
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寸?尺?間?

こんにちは。城口です。

いきなりですが、皆様!
部屋の大きさを建築の単位で「○尺○寸」と言われて、
パッと大きさをイメージできますか??
私は恥ずかしながら、なかなかイメージしにくい方です(^^;)

建築物のことだけを考えながら図面を見ても、どうも大きさがいつもイメージしにくいので
調べてみると、建築の単位と人の体が関係していました!!

私は人の体を扱う仕事もしているせいか、
人の体で表現してもらうととってもわかりやすかったので、シェアします。

実際の建築業者の方や、職人の方たちの会話では、
「いっすんごぶ」や「さんじゃくごすん」など
「寸」「尺」「間」といった単位が使われています。
この「寸」「尺」「間」は
かつての日本独自の単位で尺貫法と呼ばれています。

1m=3.3尺、1尺=30.3㎝とは知っていますが、、、???

なぜ昔の単位が今でも使われているのでしょうか?
そこには人の体との関係が秘められていました。

諸説あるようですが、一般的には、
「1寸」は手を広げたときの親指と中指の先の長さ、
「1尺」は肘から手首の間にある尺骨と呼ばれる骨の長さ、
「1間」は人の身長、
を基準としています。

この人の体を基準とした尺貫法の最もわかりやすい例が畳です。
畳の単位は、「1畳」と呼ばれ
「一畳=縦6尺×横3尺」となっています。
昔から「立って半畳、寝て1畳」と言われており、
このサイズが人間の動きに最低限必要な寸法と言われています。
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畳の横幅の3尺が家作りの基準となっています。
3尺=910mmです。
家の設計図を見ると、この3尺を基準として作られていることが多く、
柱と柱の間の長さ、部屋の間取りなどが
この3尺の倍数になっていることが多いです。

また、浴槽(ユニットバス)やトイレ、キッチンなどの設備や機器も
3尺(910mm)に収まるように作られていることが多く、
効率よく配置されるようになっています。
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今お住まいの家、これから建てる家も尺貫法を基準としているかもしれません。
気になる方は家のいろんな箇所を測ってみてください。

ちなみに、メートル法は1791年に、地球の北極点から赤道までの子午線弧長の
「1000万分の1」として定義されています。
つまりメートル法は地球を基準とした単位のようです。
現在、図面上の寸法や面積の表記はすべてメートル法となっています。
これは法律でも義務つけられており、
取引上の計量には国際基準であるメートル法を用いることとされています。

こうしてみると、尺貫法の方がイメージしやすいですよね!
地球の北極点から赤道までの子午線弧長の「1000万分の1」
と言われても・・・???笑